Red Pitayaで発生させた信号をオシロスコープで観測してみます。キャリアは21.200MHz、変調信号は前の記事(1)と同様、600Hzと1200Hzのトーンです。観測されるのは、SSB信号ではおなじみのTwoトーン信号です。
店主が所有するアマチュア無線用の無線機IC-7610に入力して実際に受信してみます。Red Pitayaの出力をアンテナ端子に直結しています。どうも、周波数が1.5KHzずれているようです。ずれているのは、おそらくRed Pitaya側だと思いますが、いずれにせよ、600Hzと1200Hzの信号が確認できます。逆サイドの600Hzに弱い信号が確認できます。IC-7610側は帯域2.4KHzでカットしているので、おそらくIC-7610内部での歪かと思いますが、いずれにせよ信号レベルは本来の受信信号に比べ-60dBほどで実用上は問題ありません。
2019/7/17追記
上記で周波数が「ずれている」と書きましたが、店主のIC-7610のスペクトラムスコープに関する理解不足でした。IC-7610のスコープに関するデフォルト設定では、フィルターのセンター周波数がスコープのセンターとなるようになっていました。キャリアポイントをスコープのセンター周波数とすることにより、正しく表示されました。IC-7610もRed Pitayaも正確でした。メーカーの両社にお詫びして訂正させていただきます。
GNU Radio Companionでのフローは以下のとおりです。
I made a GRC flow for SSB TX with using Red Pitaya STEMLab. Injected 2 tones to the GRC flow and received the generated SSB signal with my transceiver IC-7610. Although few spurious observed, good signal output.