以前のAM送信機の記事ではシングルトーンで変調し、オシロスコープでの観測まででしたが、SSB送信機同様、Red Pitayaで生成したAM変調波をアマチュア無線用トランシーバーIC-7610に入力してみました。音源もグレードアップし、レコード会社のサイトにあるハイレゾオーディオ用サンプル音源(96KHz、24Bit、ステレオ2ch)を48KHz、16Bitモノラルにレートダウンしたものを用いています。
キャリアは21.200MHzです。前のSSB送信機の記事でRed Pitayaの周波数がずれているのではと書きましたが(下記の追記参照。解決済)、そのようなことはないようで、正確に21.200MHzでキャリアが観測できます。もともとハイレゾ音源なので両サイドの20KHzを超えるあたりまでスペクトルが広がっています。普通なら目にしない光景です。無線機で受信してもなかなかいい音です。IC-7610の方がついていけていないはずです。ちなみに電波法上、ここまでの帯域は許されていませんので、実験される方はご注意ください。ここでは、Red Pitayaと無線機をケーブルで直結しています。しかし、IC-7610のスコープでRBWとVBWが選択できることを初めて知りました。恐るべし。
SSBでは、なぜ1.5KHzずれるのかは課題として残りました。送信周波数とキャリアポイントの関係が整理できていないのかもしれません。
2017/7/17追記
IC-7610のスコープはデフォルトではフィルタの中心周波数がスコープのセンターとして表示されるようになっていました。このため、SSB信号ではずれてしまったようです。キャリアポイントセンターとすることにより解決しました。