少し日が空きました。引き続きMetroVNAのご紹介です。ここでご紹介するのはアンテナの測定以外のための機能です。
■TX Graph
S21(通過特性)の測定機能です。DUT、DET端子間にフィルタ等を接続して周波数特性を測定します。
■RF Gen
信号発生器として使用できます。測定したスペクトラムも掲載しておきます。近接スプリアスは-60dB程度です。DDSで発生させているので、周波数精度も良好です。アマチュア用には十分だと思います。
■RF Meter
DET端子に短いアンテナを接続することにより電界強度計として動作します。ただし、あくまで相対的な強度計としてとらえるべきでしょう。DET端子に信号を直接入力して測定することもできます。測定範囲は-70dBm~+5dBmです。誤差は +/-2dB。
■ANTFIX
いかにもアマチュア向けらしい機能です。アンテナを接続し、使用したい周波数を入力すると、アンテナ長を延長すべきか、短縮すべきかを指示してくれます。この機能を使用しなくとも、SWRメーターで最良点を探せば、どうすべきかわかるのですが、直観的に指示してくれるところがよいのかもしれません。
■Cabmeter
同軸ケーブルの長さを測定できます。測定にあたっては速度係数(波長短縮率) を指定します。欧米の主要ケーブルの速度係数が表示されますが日本のD系ケーブルの主要な係数(66%、80%、83%)と同じ、あるいはほぼ同じなので実用上、困ることはないと思います。