以前、miniVNAをリモート(遠隔)で使用できないかお問い合わせいただいたことがあります。昨今、リモートに対する関心が高まっているので、改めてご紹介したいと思います。
miniVNAにはLANインタフェースがないので、ネットワークに直接接続することはできません。USB経由のため、能書きを言えばPCから5mまでです。
しかし、miniVNAは測定自体はminiVNAの中で完結しており、測定結果のデータを仮想COMポートを利用してPC側にシリアル伝送しているだけです。デジタル化された高周波信号をUSBケーブル内でやり取りしているわけではありません。工夫すれば、PCから離れたところにおいて使用することができます。
まず最初にご紹介するのはリモートデスクトップを用いた方法です。miniVNA用ソフトのvna/Jに関して、開発者のDietmar KrauseはLinux上での開発・サポートは停止していますが、vna/JはJavaで記述されているため、Javaのランタイム環境と仮想COMポートがあれば、別にWindowsマシンでなくとも動作します。実際、店主はLinuxでも動作させることがありますし、Linux環境で使用されているユーザの方もいらっしゃいます。リモートデスクトップ機能を用いてvna/Jを遠隔で操作できないかという発想です。

リモートデスクトップ経由でvna/Jを使用する
上の画像はWindows PCのリモートデスクトップを用い、ネットワークを経由してLinuxマシンにログインし、Linuxマシンに接続されたminiVNAを操作している状態の画面コピーです。
画面が3層の入れ子状態になっていますが、一番外側がローカルのWindows10、その内側がリモートデスクトップで表示されたLinuxの画面、さらにその中でvna/Jが動作しています。ちなみにLinuxでは、仮想COMポートは”COMnn”でなく、”ttyUSBnn”と表示されます。
前述のとおり、大量のデータをやり取りしているわけでないので、特に処理が遅くなるといった感じはうけません。十分、実用になります。
なお、Linux上でvna/Jを動作させる場合、ポートに対する権限設定が必要になります。