miniVNA Tinyの信号発生器 – 出力レベル

miniVNAには信号発生器の機能があります。Tinyは周波数範囲の上限が3GHzのため、この周波数までの信号を発生することができることになります。このためか、ビジネスユーザのお客様より信号発生器の信号出力レベルについてお問合せいただくことがあります。

miniVNA Tinyの信号発生器出力レベル
miniVNA Tinyの信号発生器出力レベル

定格上、miniVNA Tinyの信号発生器の出力レベルは規定されておりませんが、オーストラリアのアマチュア無線家2人が測定を行っております。vna/Jの開発者であるDietmar Krauseのvna/Jのサイトに結果が掲載されています。測定結果のグラフを右に示します。

ご覧の通り、周波数が高くなるにしたがって出力が低下していきます。2GHzを超えるあたりでは-20dBm以下となっています。 なお、アマチュアといえど、相応の測定器を用いて測定しており、Dietmarも自身が測定した結果と近似していると書いています。

上のグラフでは100MHz以下の周波数が測定対象となっていませんが、別のアマチュア無線家が測定しており、その結果が同じくDietmarのこちらのページに掲載されております。中波帯ぐらいの低い周波数になると、こちらも低下していくようです。

vna/JにおけるminiVNA Tinyの信号発生器ダイアログ
vna/JにおけるminiVNA Tinyの信号発生器ダイアログ

miniVNA Tinyの信号発生器からの出力信号は、正弦波の連続波で変調はかけられません。右のvna/JのminiVNA Tinyの信号発生器ダイアログをご覧いただくとおわかりになると思いますが、周波数の設定と出力ON/OFFのボタンがあるのみです。あくまで付随的な機能とお捉えいただき、「信号が出る」ぐらいの機能として理解いただければと思います。なお、miniVNA PRO2の信号発生器は2chで信号レベルも可変できます。

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